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文化新聞に掲載

文化新聞2008年12月25日付の飯能市の地方紙・文化新聞に当院が掲載されました。「父の志を継ぐ歯医者さん」というタイトルで、内容は4代目荒井利夫と5代目荒井淳次のインタビューでした。


<記事全文>
 親から子、孫、ひ孫、玄孫と5代で108年。飯能市仲町の広小路交差点東側にある荒井歯科医院は、明治、大正、昭和、平成と1世紀以上にわたり、地元の人々の歯の健康を担い続けている。4代目の院長・荒井利夫さん(58)は来年4月に長男の5代目の副院長・淳次さん(28)に託す。地域医療への貢献を目指す同院の歴史は今後も刻まれる。

 同院は明治33年、川越町(当時)で「口中入歯所」を営んでいた初代・米吉さんが飯能に引越し、開院。川越時代には木版の「入歯広告」が使われ、金歯を「金貳圓五拾銭」などで提供していたという史料が残されている。引っ越した当時に天覧山を望む場所で開催したとされる「園遊会」を繊細に描いた絵も、同院が保管している。2代目・庄次郎さん、3代目栄(ひさし)さんへと受け継がれ、県内でも稀と言われる5代目が、いよいよ同院の中心を担うという。

 歯科医を志した理由は「親の背中を見て育ったため」と声を揃える院長親子。利夫さんは日本大学歯学部を経て、昭和50年から歯科医となり、この道30年余り。淳次さんは「ものごころついた時から歯科医になると決めていた」と、東京医科歯科大学歯学部を経て、今年4月頃から週数回同院を手伝うようになり、来年4月から世代交代する。

 近年は健康意識の高まりなどの影響で、昔に比べて患者が減っているという。しかし「口の中の健康に関する情報は、あまり知られていないことが多い」とのこと。食後や寝る前などに欠かさず、しっかりと汚れを落とすことを意識して歯を磨くなど、虫歯などの予防指導につとめていくのも目標の一つ、情報をきちんと伝えられるよう説明し、人々とのコミュニケーションを大切にする努力を続ける。「多忙でなかなか通院する時間が取れない人もおり、個人のニーズに合わせて最適な治療を提供していくためにも、きちんと納得していただきながら、一人ひとりに合った治療を進めていきたい」と淳次さん。

「安心していただける技術や環境の提供はもちろん、様々な患者さんに対応していくための、繊細さが求められる仕事」と利夫さん。「ものが食べられるようになった」「前歯がきれいになった」など、通院する人々やその家族などの感謝の声が、同院の活力の源だ。利夫さんの妻・歯科衛生士ののり子さん(53)らスタッフも含め、様々な人と信頼関係を築いていくことは、先代から受け継ぐ志のひとつ。「より多くの人々に、より質の高い医療を提供していく」と、揺るぎない姿勢が、淳次さんへと受け継がれる。

 淳次さんの当面の目標は、地域の医療に貢献し続けることはもちろん「飯能一の歯科医」という。利夫さんは「頼もしい存在として、さらに成長していってほしい」と激励し、今後も同院を支え続ける。来年3月、妻・真弓さん(28)との間に男児が生まれる予定の淳次さん。「6代目になってくれるかもしれないですね」と、笑みをこぼす。


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